国立本店お店番レターvol.5
「国立のまちの本屋さん。」
はじめまして。
土・日曜日のお店番のゆうです。
国立本店は本屋さんではないけれど、
本のことを大切に、真剣に考えているメンバーが多いんです。
私は、本は窓のようだと思っています。
いつも知らない新しい世界の一片を覗いてみようと、
本のページをめくっています。
手に取る瞬間の興味・関心は様々ですが、
手に取った本はいつも新しい気付きや、
次の行動へのきっかけを与えてくれます。
そんな本と出会える場所が身近にあることって、
大切だなぁと思うんです。
今回は、そんな身近なまちの本屋さんについて、
国立本店からの目線でご紹介したいと思います。
増田書店
は、
国立駅の北口と南口に二店舗を構える、
創立66年の本屋さんです。
国立のみならず、全国の本好き≠スちに
定評のある本屋さんでもあります。
昨年、国立本店で行われたイベント
「
国立ブックフェア
」では、
増田書店が自社の店舗から出張し、
国立本店の本棚を、新刊書籍でいっぱいに埋めました。
ことの発端は、
ほんとまち編集室のメンバー笠井さん。
『国立本店ではそれまでも、
みんなで本を持ち寄って店内に閲覧スペースを作ったり、
古本屋を巡るまちあるきをしたり、
イベントで古本を売ったりしていました。
新刊は素人が簡単に扱えるものではありませんが、
本を扱う団体として、新刊書店の現状や
しくみを知るのは大切なことですし、
いつかまちの本屋さんと一緒に何かできればと考えていました。
私たちの立場だから動けることがあるんじゃないかと思って』
まちの人びとのゆるやかな繋がりを生み出す国立本店の空気と、
増田書店の書店員である篠田さんの手により、
そこになじむようにつくられた本棚、
イベントは終日、本や出版への熱い思いで賑わっていました。
また、国立本店がコーディネーターとしてお招きした、
「
町には本屋さんが必要です会議
」が、
3月15日に国立のギャラリービブリオで開催されました。
出演は、主催者の往来堂書店の笈入さん、夏葉社の島田さん、
作家の碧野圭さん。
国立ブックフェアでお世話になった、
増田書店の篠田さんにもご協力いただきました。
「大人になって別の場所に住んでも、
増田書店に来たいと思うことがありました。
ずっと国立に住んでいて、増田にずっとお世話になってきた。
もらったものは返したい。」
と、篠田さんは話します。
「増田書店は入り口なんです。
国立で育っていく子たちが、
広く色々な考えに触れられるような。
あらゆる考え方があって、誰が来ても良いんです。
本棚には、お客さんに教えてもらった本も並んでいます。」
そうして66年間、国立の人びとに寄り添ってきた増田書店。
本屋さんのある国立のまちが、もっと好きになったような気がしました。
◆町には本屋さんが必要です会議
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【ライター: 開作 優】
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