連載【国立北口 探検隊 #6 Found & Made】
「いいですか、決してこの扉を開けてはいけませんよ」
娘はそう言って奥の部屋へと消えていきます。
部屋からは毎夜、コトンコトンと言う音が…。
みなさんご存知、「鶴の恩返し」ですね。
でも機織り機なんて実際に見たことがあります?
実は国立北口にはあるんです。
素敵な手工芸のお店なので、お散歩がてら探しに行きましょうか。
駅を出てから左手、立川方面へ。
あとはひたすら線路沿いをまっ直ぐです。
途中から住宅地を抜け、10分ちょっと歩きます。
そろそろかな?と思った頃に道が大きく開けてきます。
お店の前の看板と、ちょっとゴツい車が目印です。
建物は1階が旦那さんのデザイン事務所、
2階が奥さんであるオーナーの営む手工芸店となっています。
デザイン事務所には木工の作業場も併設されており、
こちらも気になるところですが、今回は2階へ。
スウェーデンのサマースクールに参加し、その時にお店のイメージが出来たそうです。
それを旦那さんが実際に形にしたとの事…、なのですが。
さらっとお話してくれましたが、なかなか普通は出来ないですよね。
元はお寿司屋さんだったお店を、旦那さんがコツコツ1年ほどかけて改装したそうです。
お店に置いてある品物は織物用の糸を中心に、
手工芸の道具や実際の作品、変わった所では食器やライトもあります。
オーナーがデザイン、旦那さんが作った織物キットも販売されており、
ここでも夫婦のコンビネーションが遺憾なく発揮されています。
オーナーの織物に対する知識と情熱には圧倒されます。
日本とヨーロッパの織物の違い、
なぜスウェーデンの糸を輸入しているのか、
道具の選び方について…。
お店には小さな作業スペースも併設されています。
オーナーのアドバイスを受けながら、
手編みを始めてみるのも良いかもしれません。
全ての手織りはスウェーデンに通じるのかも、とのお話も伺いました。
国立北口から北欧への扉が開かれる…かも。
<書いている人>
自称うぉーりー。
国立うまれの国立育ち、と見せかけた国分寺うまれ。
北口育ちにはありがちな、国立×国分寺のハイブリッド。
国境はめったに飛び越えないが、市境は毎日飛び越える。
北口エリアで探してください。
協力 くにきたべーす
https://www.facebook.com/kunikita.base/
※連載【国立北口 探検隊】は毎月5・20日掲載予定です。お楽しみに!
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