連載
【国立の昼メシはどうなっているのか探訪 #08 増本】
先日のことである。とあるお店に入ってメニューを見ると
「昔懐かしいナポリタン」
というのがあり、あゝ、またかと思った。
国立ではないが、この「昔懐かしいナポリタン」というメニューを私は今まで何度かいくつかの店で見ることがある。そして、なんどもなんどもなんどもなんども騙されてきた。
では、どう騙されてきたのか。
まず、麺である。
通常、ナポリタンは数時間前に茹でたであろうパサパサでフニャフニャの麺をバターで炒める。
そう、そんな状態の麺を使用するのだから、かなりの料理の腕が必要である。
しかし、これが何を勘違いしているのか、茹でたてのしかもアルデンテだったりする店がある。
そして、ソースである。通常、ナポリタンはトマトソースで絡めるものではなく、基本的にケチャップで炒めるものなのである。
絡めるのではなく、炒めるものである。
しかし、これも何を勘違いしているのか、トマト缶のトマトにケチャップを入れてミックスしたものに茹でたての麺を絡めているのである。
おーい!これのどこが昔懐かしいんだよ〜!
こんなもんぜんぜん懐かしくないのである!
トマト缶にケチャップを混ぜてウインナーを入れれば、はいナポリタンではないのである〜!
腕に自信のあるお店は、メニューにわざわざ「昔懐かしい」なんて書かない。
自信があるのなら、ただ普通にナポリタンでいいのである〜!
すまん、つい興奮してしまった。
今回の話は実はナポリタンではない。もうひとつのケチャップ料理界の英雄の話であった。
では、ここでみなさまに問題です。
「ナポリタンに並ぶ、もうひとつのケチャップ界の英雄はなんでしょう?
オムライス!
と答えたあなた。
残念ですが、ブーのブザーを押さねばなるまい。
正解は、
チキンライス!
なのである。
オムライスの属性はケチャップ界ではなく、タマゴ界に属する。
つまりオムライスはタマゴ界だから、ふわふわトロトロの卵が好みか、薄い紙のような卵が好みかが論争の争点となる。
つまり、ケチャップは卵よりも低い立場になるのだね。
それならば、ここはきっちりと卵なしのオムライス、つまりはチキンライスで勝負したい!
そして、この国立でチキンライスといえば、なんとやもはや驚きのまさかの中華「増本」である。
ここは美味い!
まずは、洋食屋でもないのにスプーンを包む紙ナプキンの形に萌える。
この紙ナプキン!
昔、懐かしい!
これがザ・チキンライスだ、どうだまいったかーー!
しかも、しかもである。
この店のチキンはダイヤ街商店街の名店である「鳥たけ」のチキンなのである。
うーむ、贅沢だ〜〜!!
ちなみに、増本さんではチキンライスの他にオムライスもあり、卵は私好みの薄い派なのであるが、私はここでは素朴にチキンライスを公認したい。
ちなみに下の写真はチキンライスと餃子という洋食界の英雄と中華界の英雄を合体させたものだが、、、
うーん、これは私も少しやりすぎたようで、反省している、、、。
中華界の英雄である餃子は、やはりきちんと白飯の上にバウンドさせ、白飯の上に酢醤油の痕跡を残して食べるほうがよかった。
すまん、すまん。
ついつい試してみたかったのだよ。
許してくだされ。
<書いている人:国立昼メシ向上委員会 会員番号 02番>
国立ではここのナポリタンが美味いぞという情報を求む。
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