【中央線半径1キロゴトゴト日記 第6回】
『土曜のおむすびはどこで食べると幸福か問題』
前回のゴトゴト日記で西荻窪は多摩なのか都内なのかが微妙である。できれば多摩に入れたい入れたいと当事者の迷惑かえりみずに願ったが、さて今回はその西荻窪である。
私にははるか昔の高校時代から不思議に思っていたことがある。というか現在でもよく理解できない問題が、
「中央線快速は土曜休日だけ西荻窪・荻窪・阿佐ヶ谷・高円寺に何故止まらないのか問題」
いったい誰にどんなメリットがあるのか謎である。
毎週土日にこの罠にはまる中央線ビギナーは1日あたり何名いるのか?
そのあたりを中央線関係者はきちんと統計をとっているのか?
これに類似する最近の問題だと
「南武線快速は西国立・矢川・谷保に何故止まらないのか。そもそも南武線に快速は必要なのか問題」
というものもある。
いったい誰にどんなメリットがあるのかこちらも謎である。
私は過去にこの罠に二度ほどかかったことがある。そして二度とも
「立川駅からの駆け込みセーフ、発車間際の駆け込み乗車はたいへん危険ですのでおやめください、そんなあなたは分倍河原までレッツゴー!」
になった。
悔しいが戦略的には南武線の勝ちである。もう駆け込み乗車は致しません。
さて、中央線ハッピースポットである。
そう、ハッピースポットで思い出したが、物事には一見アンハッピーに思えることが実はハッピーだったりすることがある。
休日に中央線が止まらなのは、これはこれで結構幸福なことだったりするのではないか。
「魅力発信でお客様を呼び込め!位置情報を活用しての商店街活性化への道筋」
なんていうシンポジウムに参加すると、頭の禿げたおっさんパネラーがブツブツ聴き取りにくい声で、眼はトローンとして、顔は脂ぎってて、なんだかまったく魅力がなかったりする。
それならばいっそのこと
「休日は中央線止まらないから降りられないよ!魅力を隠せ。位置情報から消したい商店街活性化への道筋」の方がよっぽどドキドキワクワクして聴きたくなる。
さて、このゴトゴト日記は前置きがやたらに長い。
全体の9割5分が前置きという噂もある。
さて、「土曜のおむすびはどこで食べると幸福か問題」である。
結論から言おう。
今年の四月にオープンした「ippo食堂」!
ippoはいっぽと読む。
ザ・西荻でうまいもの食べさせる自信あり!!
週に一度の土曜日にしかオープンしない幻のような食堂。
この食堂をスタートさせた三人の女性の新たなる初めの一歩だからippo食堂なのだ。
からだが疲れたらおむすびを食べ、こころが渇いたらおみおつけを飲み、独りに飽きたら話しかけ、美味しかったらカウンターの下、裸足の足を子供みたいにバタバタさせてください。
そんなココロがほぐれる食堂です。
ちなみにippo食堂は土曜日のみの営業だが、この場所は「ていねいに、」という名前のシェアスペースというかシェアカフェというかシェア食堂というかになっていて、月曜・火?金曜・土曜・日曜で、4つの個性ある居心地が楽しめる店なのである。
ippo食堂の海苔つき海苔なしのおむすびに君は泣くだろう。
いや、君はきっと泣く。
ippo食堂
http://ipposhokudo.blog.fc2.com/
書いているひと
千野龍也
《立川生まれの立川育ち。育ちっていうか、ただのおっさん。
引越し先は→国立→調布→国分寺→立川という生粋の多摩人。
っていうかただの視野の狭い人》
≪バックナンバー≫
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【東京】『都内の憂鬱と快感はどこの駅から始まるのか問題』
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【西八王子】中央線半径1キロゴトゴト日記3 西八王子を謎のままにしていて後悔しないか問題
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「高尾山に登るにはどこの駅からスタートするのが美しいのか問題」
第1回
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中央線ハッピースポット
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