私は、学習塾を主宰しているので、学校の宿題について相談されることがよくあります。その中でもダントツの相談は
家に帰ってきても
学校の宿題をなかなか始めない
でしょう。
なだめても、すかしても、宿題を始めないので、横について一緒にやる。すると次の日も次の日も同じようになる。小学校のうちは何とかなっても、中学生になったら親も分からない…
こうなると、宿題を親がやっているわけで、子どもに実力が付くはずがありません。
こういうやり方を 「対症療法」といいます。うまくいった対症療法は、麻薬のようなもので、やめると症状が悪化します。そうなると、もっと強い対策をしないと、効果がなくなるのです。
どうしてこんなことになるのかと言えば、お子さんが宿題を始めない理由は「今日はやりたくない」といった、その日の気分の問題ではないからです。
・ 宿題が難しすぎて辛い
・ 宿題がやさしすぎてバカバカしい
・ やってやれないことはないけれど量が多すぎる
・ 宿題よりやりたいことがある
・ 宿題をしなくても学校の授業に困らない
・ 宿題をしろと言われると反抗したくなる
等々、症状は同じでも、原因はさまざまに違うからです。
さらに厄介なことに、同じお子さんでも、その原因は日によって変わるのです。
そんなわけで、なかなか宿題を始めない子どもをすぐに宿題を始めさせる万能薬はありません。
ではどうすれば良いのでしょうか?
宿題の見方とやり方を変えればいい
と私は思っています。
どんな風に?
それはまた次の機会に…
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