|
|
|
|
2014年01月27日(月)
今の地球で原発を動かすのは犯罪です
[つぶやき]
昨日の記事
に対して
発電の問題は国家のエネルギー戦略にかかわものであり
いきなり原発0で言い表すことではないと思います
将来にわたって長期間かけての国の繁栄
安全をどう確保するかの問題であり
政治家にも大所高所から考えていただきたいと思います
というコメントをいただきました
私はもちろん政治家ではなく
一人で私塾を主宰しているだけの
ただのオッサンですから
大所高所から考えることは手に余ります
それでも原発に関しては
動かさない方がいいと思っています
一応大学で物理学を学んだこともあり
物理学の見方から考えた
私の個人的な意見を少し書いてみます
* * *
石油や石炭・天然ガスはもちろん
ウランや地熱も含めて
地下資源を掘り出して作り出すエネルギーは
間違いなく地球環境に大きな負荷をかけます
化石燃料を使った結果は
IPPC(気候変動に関する政府間パネル)などの
恣意的な「専門家」集団の仮説のように
地球温暖化を招くだけ
などという単純な話ではありません
そもそも温暖化そのものも
地球の46億年の歴史の中で
数百年のかたよったデータを下に
先に結論を持って組み立てられた仮説ですから
私は疑っていますが
地下資源の組織的な「活用」が
地球環境を人間にとって住みにくいものに
変えてきたことは間違いないでしょう
けれども
二酸化炭素さえ減らせればいい
などという単純な方策では
その解決には程遠いでしょう
ことはそれほど単純ではないはずです
地表の大気圏内の生物である人間が
地球環境にそれほど大きな負荷をかけずに
使うことができるのは大気圏内の下層と
地表にあるものだけだと考えています
もちろん現状は
地下資源を使いまくっています
地下資源の使用をいきなりゼロにすれば
世界中で膨大な餓死者を出すことになるでしょう
そんな過激なことはできません
けれども今のようなやり方で
できることをすべてやりつくしていけば
遠からぬ将来=おそらく数十年後くらいに
人間が生き続けていくのには
地球上がとても困難な場所になってしまうことは
間違いないでしょう。
とりわけ深刻なダメージを与えるのが
放射性廃棄物=死の灰です
化学物質は
私たちの体の中でも日常的に起こっている
化学反応で別のものに変えることができますが
死の灰は煮ても焼いても数万年から数億年物の間
本質的には変わることなく放射線を出し続け
生活環境の中を移動し続け
あらゆる生命体に
ダメージを与え続けるからです
なぜなら人間が作りだした放射性物質は
地球上には何十億年もなかった存在だからです
人間を含めてあらゆる地球の生命体は
新しい放射性物質がない環境に
20億年以上かけて順応してきました
死の灰に順応するには
少なくとも1億年くらいはかかるでしょう
人類は
すでに日本だけでも
何十万トンもの死の灰を
作り出してしまっています
しかもそれを環境にさらしてしまうと
どんどん拡散していって
ふたたび集めることは不可能なことが
福島第一原発の大惨事によって
明らかになりました
人類はまだ
死の灰を閉じ込め続ける技術はもちろん
その理論も手にしていないのです
原発を一日動かせば
トン単位の死の灰が生まれます
被爆しながら働く人の犠牲なしに
原発を動かすことはできません
それでなくても
福島第1原発を監視するだけでも
毎日3000人もの人たちが
猛烈な被爆をしながら働いておられます
さらには日本中にある
あと10年程度しか動かせない原発によって生み出した
数十万トンの死の灰の後始末と管理のために
どれだけの被爆労働をしなければならないのか…
政府の大雑把なやる気のない計画でも
100年単位で働くことになっています
文字通り天文学的な数の
人と時間が求められているのです
もちろんこの仕事は
なんら生産的な意味はなく
ただただ後片付けです
その果実は
すでに20世紀後半の日本人が
もう食べてしまったのですから
それにもかかわらず
「まだ原発を動かしたい」
と言うのは
つかまった前科20犯の泥棒が
おまわりさんに向かって
「あと一回だけ盗ませて」
と言うのと同じでしょう
盗人猛々しいにもほどがあります
こんな事態になっているのに
「国の繁栄」などと言える感覚に
私はなれません
何とか子孫が滅ばなければ御の字
と言ってもいいくらいの「犯罪的繁栄」を
作り上げてしまったのが
20世紀後半の日本ではないか
というのが私の仮説です
だとすれば
これからどう生きるのかを考えるのなら
まずは
できるだけ浪費しないで楽しむ生き方を
個人個人が探ること
だと思います
[ameblo]
|
|
|