高校数学が得意だというと
頭が良くてヒラメキがある
と思う人がいるようですが
高校数学の問題を解くのに
ヒラメキはいりません
というもの
高校のテストや大学入試に出る問題は
数学を良く知っている人が
だれが解いても同じ答になるように
作った問題だからです
答にたどり着くまでの道筋が
三つも四つもあったとしても
そのどれもが誰でも同じ答になるように
誰かが作った問題なのです
小学校で整数のわり算を教わったら
次にわり算の練習をしますよね
はじめに練習する問題は
かけ算九九の逆の
余りのないわり算ばかりです
6÷3
は出てきますが
5÷3
は絶対に出ません
余りのあるわり算のやり方を
教えてた後にならないと
5÷3
は出されないのです
同じように
高校数学も大学数学も同じで
定期テストはもちろん大学入試でも
少しくわしい参考書には
必ず解き方が載っている問題か
いくつかの解き方を組み合わせた問題以外は
絶対に出ないのです
もし万一ルール違反の
とんでもない問題が出たとしても
受験生のほとんど全員が
解けないので心配いりません
というわけで
大学受験の数学の問題を解くには
教科書と参考書の内容を覚えて
問題を読んだらすぐに
必要な解き方が
思い出せるように練習するだけです
あとはもう
時間との勝負だけなのです
図形の証明で
補助線の引き方がヒラメかない
などという子どもや親御さんもいますが
補助線の引き方にはいくつかの原則があり
それを身につけるのにも
教科書と参考書を読み込み
問題演習をすれば良いだけで
天才的なヒラメキなどいりません
数学で天才的なヒラメキがいるのは
いまや大学の卒業論文でもなく
大学院の修士論文以上だといっても
言い過ぎではないのではないでしょうか
一応進学校と言われている高校に
入れるくらいの学力がある子どもであれば
高1の頃からこれという一冊の参考書を決めて
学校の授業や宿題とは別に
毎日30分くらい勉強すれば
ある程度の大学入試の数学が
解けるようになるくらいのことは
みんなができることだ
と
私は思っています
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