10月になると
中学校や高校では
テスト期間に入りますね
子どもは
テストがないと勉強しない
と言う人が多いようですし
そう言われても仕方のない
子どもたちも確かにいます
けれども
かつて進学塾で
数学や物理を教えた体験からして
テスト直前の対策は
ほとんど定着しない
というのが私の実感です
進学塾のウリは
テストの点数を上げることですから
テスト対策はするのが当たり前でした
学校の授業の進度さえわかれば
テストにどんな問題が出るのかは
見当がつきます
まったく同じ問題を予想することは
ほとんど不可能ですが
同じような問題をいくつか用意することは
それほど難しいことではありません
同じ内容の問題を
三種類ぐらい用意して
試験前に演習をさせては
細かいところまで解説すれば
そこそこの力を持った生徒なら
テストで同じ内容の問題が出れば
多少ひねられても解けるようになります
このような対策をすれば
本来の実力より10点くらい
テストの成績を上げることは
それほど難しいことではありません
学校の授業を受けて宿題をこなし
自分だけで対策をして
自分だけの実力で受けるよりは
成績が上がるので
良いことだと思ってやっていました
ところが
こういう直前の試験対策は
いわば火事場の馬鹿力であって
本来の力ではないので
2週間もすると効力がなくなります
というのも
テストが終わって
2週間くらいたった授業で
まったく同じ問題を演習させたことがあるのですが
テスト前にはほとんどの生徒が
できるようになっていた問題なのに
半分近くの生徒ができなくなっていたのです
テストが終わっても
しっかり覚えていた生徒は
テスト対策をしなくても
できていたような子どもばかりです
即効性のあるテスト対策というのは
その効力も即効消えていく
と考えた方がいいのでしょう
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