養老孟司氏に
「唯脳論」という本があります
養老氏は
文化や伝統や社会制度から
言葉や意識や心など
人のあらゆる営みが
人間の脳の構造が
決めている
と考えられているようです
そう言われてみると
そういうこともあるかもしれない
という気分にもなるのですが
そんなこともないだろう
という気持ちにもなります
そもそも
脳の仕組そのものが
よくわかっていないわけですから
そんな私の気持ちも
脳がなければありえない
のは確かです
それでも
私は脳か?
と考えると
それは違う
と感じるのです
私にとって脳は
道具だと思うのです
目や耳や手などから
受けた感じから
モノやコトを割り出したり
浮かんできたモノやコトの意味を
考えたり整えたりする道具で
その脳を通じて
私の心が
感じたり考えたりしている
と感じるのです
私というものは
生き物としてのカラダである
というよりもむしろ
感じたり考えたりするココロの方だろう
と感じるのです
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