〜 公文と何が違うのか(4) 〜
公文式の教材には
2〜4分といった具合に
1枚1枚のプリント学習
時間の目安が書かれています
それは
先生が先に進めるかどうか
の判断をするための
文字通りの目安です
一方まなびばのプリントには
一枚一枚学習時間が
3分とか4分と決まっています
学校で習ったところでも
そして公文式で
ずいぶん前に学習が終わっていても
5分のプリントが7分かかることも
珍しくありません
そんなプリントが5分でできて
ミスがほとんどなくできるまで
同じプリントを学習し続けるのです
ところで
この学習時間は
思いっきりがんばらなくても
できる時間です
考えずにスラスラとできるようになれば
急がずにていねいに字を書いても
十分できる時間だからです
特にお勉強に向いている子どもの場合は
どのプリントもほとんど2〜3枚で
学習時間の半分くらいの時間でできてしまった
ということもあるくらいです
それでもたいていの子どもはもちろん
大人でも学習時間内に終わらせることが
かなり難しいプリントが
必ずあります
実際に5分のプリントに10分かかると
次に取り組むときには
たいてい急いでやろう
とします
すると字が暴れだすので
これは字とは言えませんねぇ
と私が言うことになります
生徒さんが
不服そうにした場合は
この字は 9 ?
それとも 7 ?
ぼくにはよくわからないんだけど…
などとプリントの答を指し示して言えば
どんな生徒さんも納得するような状態なのです
どうして急ぐのかというと
早く起きなさい
早く着替えなさい
早く食べなさい
早く歯を磨きなさい
早く靴を履きなさい
……………
早く寝なさい
といった具合に
朝から晩まで
「早く」と言われ続けてきた
からかもしれません
かけっこでも
速い方がエライ
と思わされてきた
からかもしれません
もちろん時間を計るのは
スラスラできるかどうかを
私も生徒さんも
データとして知るためです
決して
急いで適当に早く
終わらせるため
ではないのです
ていねいに心をこめて取り組んで
なおかつスラスラとできるかどうかを
知るためです
だからかもしれません
私が子どもたちに
よく言うことの一つは
がんばって急いでやると
雑になるだけで
力はつかないよ
何度も練習して
力がついてくると
早くできるように
勝手になっちゃうんだよ
です
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