昨日は
「終戦記念日」について
考えてみましたが
始まりがなければ
終わりはありません
太平洋戦争の始まりは
1941年12月8日の
真珠湾攻撃だと教わりました
けれども同じ日に
イギリス領のマレー半島の北端で
日本軍は奇襲攻撃を加えて
上陸し進軍しました
真珠湾では攻撃だけして
すぐに引き返したのですが
マレー半島では
55日で南端まで進み
大本営の予想以上に戦果を上げました
日本軍は
太平洋だけではなく
中国はもちろん
東南アジアでも
侵攻作戦を展開したのです
戦線が一番広がったときは
中国沿岸の各地方はもちろん
ニューギニア
ジャワ・スマトラ
ビルマまで
日本軍は侵攻しました
ビルマやジャワはもちろん
中国本土も
台湾も朝鮮も
もともとの日本の領土では
ありません
日本軍の中国への進駐は
真珠湾攻撃の前から
ずーっと行われています
こう振り返ってみると
この戦争は
真珠湾攻撃から始まった
と考えることにも
違和感があります
当然
「太平洋戦争」という名前にも
違和感があります
「大東亜戦争」というと
ゴリゴリの右翼のような気分になりそうで
これまた違和感があります
戦闘が行われた地域を意識して
「アジア・太平洋戦争」
という人もいるようです
また
1931年9月18日の
柳条湖事件ではじまった
満州事変から一つながりの
15年にわたる戦争だととらえて
「15年戦争」
という人もいるようです
こんなふうに
アメリカと
太平洋で戦っただけではなく
アジアの各地での戦争だ考えて
その起源は満州事変かというと
私にはそうは思えません
朝鮮・中国に
日本軍が進駐を始めたのは
もっと前だからです
日露戦争・日清戦争はもちろん
1875(明治8)年の江華島事件
さらには1874(明治7)年の台湾出兵
へとさかのぼっていくことになります
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