さて
「いのちの世界」は
植物や動物や私たち人間のような
生き物の土台だ
と私は考えています
「いのちの世界」の特徴は
子どもができて育ち
天敵や天災がなく
食べ物があれば
その数がどんどん増えていく
ということです
金星や火星といった
「いのち」のない世界では
生き物は活動できません
地球は「いのちの星」だから
私たちは生きていられるのです
ところで動物や人間は
単に生きているだけではなく
外からの刺激を感じとり
それに対して心が動き
逃げたり向かっていったり
といった
「行動」を
起こすことができます
これは植物には
ほとんどできないことです
この「行動」ができるための
モノの世界といのちの世界とは
また別の
「感じとる世界」
とでもいうべき実体がある
と私は思っています
そして私たちの心の
かなりの部分は
この「感じ取る世界」で動いていて
気分が良くなったり悪くなったり
喜んだり悲しんだり
怒ったり感動したりして
自分がどうするかを決めている
と言ってもいいでしょう
いのちの仕組みは
私たちの身体や
食べ物や
水の流れや
天気や季節の移り変わりや
お日様の光や
といった大きなシステムの中で
うごめいていて
そのことを私たちは
ほとんど意識していません
それでも
体調が悪いと
何もする気がなくなるし
体調が良いと
今までやっていなかったことを
やってみる気になったりします
私たち人間は
「いのちの世界」から
完全に自由ではないけれども
主に「感じとる世界」で生きている
と考えてもいいのではないでしょうか
では
動物と人間の違いは何かと言えば
一つには私たちが生きている
この世界の仕組みに
思いを馳せることができるかどうかだ
と私は考えています
(つづく)
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