進学塾で物理を教えていたときのことです
2月末に
高2のある生徒が相談にやってきました
「先生の授業はわかりやすいし
これからも続けてとりたいのですが
高3になるとすることが増えて
時間が足りないので無理なんです」
「時間が足りないのなら
仕方ないねぇ」
「そこで相談なんですが
先生の授業を受けないで
先生の授業を受けるのと同じくらい
物理ができるようになる方法があれば
教えていただけませんか?」
「それだったら
そんなにむずかしいことはないと思うよ」
と言って私が伝授した方法は
次のようなものでした
(1) 単元ごとに勉強を進める
(2) まず教科書をていねいに読む
(3) 河合塾の「物理のエッセンス」をものにする
(4) 河合塾の「良問の風物理I・II頻出・標準問題集」をものにする
(3)(4) の内容はもう少し説明すると
1) 最初から完璧にできた問題は1回だけでもいい
2) 最初にできなかった問題は、まず解答をしっかり写す
3) 意味がわからなかったら先生に聞く
4) 問題だけをみて3回解答が書けたら、その問題は卒業
ということで進めてみたら
という提案をしたのです
すると
一年後のセンター試験の物理で
彼女は100点満点を取ってしまったのです
どういうわけか
私の授業を受けた生徒は
満点は一人もいなかったのですが…
それ以来
少なくともセンター試験のレベルなら
進学塾の授業をいろいろ受けるよりも
教科書とこれと決めたと参考書と問題集を
徹底的に自学自習した方が結果が出る
と私は考えるようになりました
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