春名幹男さん(ジャーナリスト・名古屋大学特任教授)
の著書「秘密のファイル」を読んでいます
テーマは第二次大戦前・戦中・戦後の
アメリカ合衆国によるの対日工作ですが
びっくりすることが次々と出てきます
たとえばこんな具合です
* * *
資本主義経済の根幹を支える
IMF(国際通貨基金)の設立において
中心的な役割を果たした合衆国財務次官補だった
ハリー・D・ホワイト氏は
ソビエト連邦のスパイだった
太平洋戦争が始まる前
日本側もアメリカの内政に
混乱を持ち込むために
さまざまなスパイ活動をしていたが
そのほとんどは失敗させられた
ルーズベルト合衆国大統領は
日本軍の奇襲を予測していて
先に手を出させる対応を積み重ねたが
真珠湾は想定しておらず
その甚大な被害を目の当たりにしてから
日本軍の暗号解読に人員と予算をつぎ込み
まもなく日本軍の暗号はすべて筒抜けになった
戦争終結に向けて
対日工作のためのチラシなどを作成した
日系アメリカ軍グループでは
リーダーのテイジ・コイデ(小出貞治)氏をはじめ
多くのアメリカ共産党員がいた
* * *
春名氏は
合衆国が近年になって公開した
膨大な秘密ファイルを
丹念に読み解くことによって
こういった事実を突き止めたといいます
こういう工作は
合衆国やフランス・イギリスといった
欧米諸国はもちろん
中国など世界の各国の政府と軍により
今も続いているのでしょう…
政府や公的機関の表向きの見解を
そのまま鵜呑みにしていては
本当のことは何も分からないのかもしれません
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