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学力と集中力


なれないことをする意味

前例のないことをするのは1人から

くり上がりでメモをしない意味

本当はたし算よりひき算はラクなはず

私はどこからやって来たのか そしてどこへ行くのか

ヤル気とヤリトゲル気とは違う気なのだ

たし算ができるということ

お説教で心は育ちません

遅刻をしても叱らない指導

ヤル気がなくなるのは 予定通りのことです

集中するために ていねいに取り組むのです

漢字の書き方も一度には伝えられません

わかればできる?

答え合わせが大切なのです

好き嫌いに理由はありません

結果さえ良ければいいわけではありません

習っていないことでも挑戦する力を

わかることとできること

ケアレスミスは減らせます

気持ちと理解

人は イメージでわかるものです

100回も音読すれば 暗唱できます

あわてず しっかり

注意がそれたら 戻ればいい

人の集中力はうつろうモノです

「学んだ力」と「学ぶ力」








2012年11月03日(土)
お説教で心は育ちません

[学力と集中力]

お地蔵さん



私の考える心の教育は
お説教ではありません

どんなふうに取り組んでいるのかを
見ることからはじまります


   *    *    *


先日
約束の時間より40分も早く来たA君が
教室に来るなり

「今日はこの後で
友だちと遊ぶ約束をしたので
教室では算数だけで
国語は宿題にしていい?」

と言います

「そんなのいきなり言ってもダメ」

と言うとプッとふくれて
算数と国語をザザッとやって
宿題の交渉もいい加減にして
プリントを棚から出して
大急ぎで帰っていきました


腹を立てているので
教室の玄関ですべって転んでいました。


こんなふうに腹を立てているときには
何を言ってもムダなので
私は好きなようにさせることにしています



次に教室にやってきたA君は
少し落ちついていました


「この間は教室でプリントをしない方が
良かったんじゃない?」


「先生がプリントは全部しなきゃダメだ
って言ったんじゃないですか」


「そんなこと一言も言ってないよ

ぼくがダメだと言ったのは
まなびばに来る時間と内容を勝手に変えて
次の約束を友達としちゃったこと」


「どういうことですか?」


「誰かと約束したことを変えるとしたら
まずその相手と相談しなきゃね」


「相談しましたよ」


「 A 君は相談する前に勝手に決めて
友だちと約束してしまってたでしょ」


「そう言われれば」


「約束をした相手がウンと言う前に
約束を変えたのだから
『お願い』でしょ

ぼくが A 君だったら
いきなり『こうしたいんですけど』
って宣言しないで
『ものは相談なんですけど
お話を聞いてもらえますか?』
ってお願いしたかなぁ」


「お願いすれば算数だけでもいいんですか」


「話の中身によるし
家でほぼ毎日できてれば
話し合いはラクにできるけどね」


「そうかぁ…」


「それより問題はこの間 A 君がやったプリント」


「間違ってましたか?」


「殴り書きだから何が書いてあるか分からない」


「いつもよりひどいですね」


「気分悪くやったのが表れてるよね」


「でもやりましたよ」


「あのね
やればいいってモノじゃないの

大事にていねいにやらないと
いい加減にする練習になっちゃうでしょ」


いい加減 にする練習をするつもりはなかったですよ」


「でもやったことはいい加減にする練習でしょ

答え合わせも答えも見ずに○してたし」


「バレてた」


「大事なことはていねいにすること。
ハラを立てながらやるんだったら
次は一枚もプリントをやらせないからね」


「じゃあ
ハラを立てれば
プリントしなくていいんだ」


「バ〜カ」


「エヘヘ」


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